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議会報告をAIで作る方法

定例会のたびに作る議会報告は、材料がすでに会議録や質問原稿の形で揃っています。 そのためAIと相性のよい仕事ですが、材料の切り出しを誤ると、他人の発言を自分の主張として配ってしまう危険もあります。 ChatGPTなどの汎用AIでもできる手順と、気をつける点をまとめました。

この記事の要点:AIに渡すのは自分の発言だけ。 足してほしくないものまで指示し、答弁は自分で確かめて書く。この3つで、使える下書きになります。

汎用AIで作る手順

1. 材料を決める

閉会直後なら、自分の一般質問の原稿が一番確かな材料です。会議録は公開まで1〜3か月かかることが多く、公開後は発言の全文を材料にできます。どちらを使うかで、下書きの精度と出せる時期が変わります。

2. 自分の発言だけを取り出す

会議録には、議長・他の議員・執行部の発言が並んでいます。AIに全文を渡すと、他の人の発言を自分の主張として書くことがあります。渡す前に、自分の発言の範囲だけに切っておきます。

3. 書いてほしいことと、書いてほしくないことを伝える

「入力にない数字や固有名詞を足さない」「答弁は自分で書くので空けておく」「見出しと800字程度の本文」のように、足してはいけないものまで指示します。AIは足りない部分を一般知識で埋めようとするからです。

4. 語り口を合わせる

過去に自分が書いた報告文やSNS投稿を2〜3本見本として渡し、語り口と文末を合わせるよう頼みます。見本がないと、どの議員が頼んでも似た文章になります。

5. 確認して、答弁を足して、出す

数字・日付・事業名・答弁の要旨は、必ず会議録で確かめます。答弁を書くときは、誰の答弁かを会議録の発言者の表記で確認してください。

会議録を使うときの3つの落とし穴

他の議員の発言が混ざる

氏名で発言を探すと、他の議員があなたの名前に触れた箇所や、同じ姓の別の議員の発言まで拾います。会議録の発言者を示す記号(○や◆に続く氏名)で区切るのが確実です。

答弁者を取り違える

会議録システムによっては、答弁者の表記が「市長」「◯◯部長」と役職だけだったり、表記が揺れたりします。AIに答弁をまとめさせると、誰の答えかを取り違えることがあります。答弁は自分で確かめて書くほうが安全です。

別の自治体の会議録を掴む

会議録検索システムのURLは、自治体名と一対一に決まるとは限りません。同じ名前の町や、似た名前の議会の会議録を掴んでも、本物の発言が普通に表示されます。会議録の本文に出てくる自治体名で確かめてください。

PolicyMateでは、どこまで自動になるか

PolicyMate(ポリシーメイト)は、上の手順のうち材料集めと切り出しを自動で行う、地方議員向けのAI秘書です。 書くのは実装している事実だけです。

  • 閉会の翌朝に1通。定例会が閉会した翌朝、質問原稿の転送先アドレスを知らせるメールが届きます。Word・PDF・本文を転送すると、数分で議会報告の下書きがメールで返ります。
  • 会議録が公開されたら、本人の発言を自分で取りに行く。会議録検索システム(ssp.kaigiroku.net)を使う議会なら、自治体名から会議録を探し、本人の発言だけを集めて下書きにします。
  • 落とし穴への手当て。発言は発言者の記号で区切り、自治体は会議録の本文で照合し、異体字(髙と高など)を揃えてから突き合わせます。答弁は入れず、空欄のまま渡します。
  • 語り口。会議録の本人の発言や過去の投稿を見本にして、文末とリズムを合わせます。
  • 出すのは本人。自動投稿や自動配布はありません。

対応している会議録システムは ssp.kaigiroku.net だけです。それ以外の議会では、質問原稿の転送で下書きを作れます。

議会報告に載せた数字や事実の誤りは、AIではなく発行した議員の責任になります。 また、選挙が近い時期の配布物は、内容と配り方によって公職選挙法の規制がかかります。 迷う場合は選挙管理委員会にご確認ください。

よくある質問

ChatGPTに会議録を丸ごと貼ればよいのでは?

短い会議録なら可能ですが、他の議員や執行部の発言を区別せずに要約されることがあります。貼る前に自分の発言の範囲だけに切るのが確実です。長い会議録は貼り付けの上限を超えることもあります。

議会事務局が作る「議会だより」とは別物ですか?

別物です。議会だよりは議会全体の公式な広報で、議会事務局や広報委員会が作ります。この記事で扱うのは、議員が自分の活動として発行する議会報告(個人の広報紙や活動報告)です。

AIで作ったことを書く必要はありますか?

文章について、AIで作った旨の表示を義務づける法律は現在ありません。2027年3月施行の改正公職選挙法でも、表示義務の対象は実際の撮影と誤認されるおそれのある画像・動画です。表示するかどうかは、ご自身の方針で決めてください。

あわせて読む:議会報告の書き方(読まれる報告文の型)/政務活動費での計上ガイド/よくある質問

議会が終わると、議会報告の下書きができている

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